本書の機種紹介ではセミ判の機種を「セミミハマ」1機種しか取り上げませんでしたが、少なくとも他に、以下の2種類が存在しているようです。ご子息によればセミ判の機種は自社で内製していなかった可能性が高いようなので、OEM機種かもしれません。
下記の2機種については続編を執筆することがあれば詳しく触れたいと思っています。
無刻印のセミミハマ同様の見た目ながら、トップカバーにMihama MODEL-Eとの刻印があるモデル。
ツバサセミのようなトップカバーのついたモデル。
モデル名だけ見るとMODEL-Eより後のもののように見えますが、レンズ銘板部分のつくり、シャッター、トップカバーの品質などから上記のMODEL-Eより古いものである可能性が高いと感じます。『写真サロン』1954年1月号に広告が掲載(アサヒカメラ編 『昭和10~40年 広告にみる国産カメラの歴史』1994年、朝日新聞社、p.199にて確認)。
ミハマXとミハマ35-A(同画像をcamera-wiki.orgに掲載)
Mihama-Xの実機を入手しました。
試しに開けてみましたが試作要素が非常に強い機種であることがよくわかります。ヘリコイドの固着が外れないため撮影可能にできるかわかりませんが、もし直ったら試写結果とあわせてレビューにまとめたいと思っています。
本機はこれまでに、今回入手したものを含め以下の6(もしくは7)台しか実機が確認されていません。
ゆくゆく同人誌等にまとめたいと思っています。
播磨屋市蔵様(@afcamera_mania)より、Mihama 35-AのOEM機種? であるWacoh Aの画像をご提供いただきました。
ミハマ35-Aと同一機種ですが、シャッターユニット、シンクロ接点の位置(ミハマ35-Aはボディ左手側、ワコーAはシャッターユニット)など細部に相違があります。
静岡県下田市のカメラ店、しゃしんはうす様より、Mihama Six R(ミハマシックスR)の画像をご提供いただき掲載しました。ミハマシックスS型と同系のトップカバー形状を持つ、非連動距離計を内蔵した機種。フォーカシングは前玉回転で、東京光学のToko 75mm F3.5を搭載しています。